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クラシック音楽への愛と悲しみの日々(一枚のLP、CDから「書き尽くす」がコンセプト)
by franz310
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名曲・名盤との邂逅:1.シューベルトの五重奏曲「ます」その134

b0083728_21404192.jpg個人的経験:
恐れ多くも、音楽王国ドイツの首都が誇る、
フィルハーモニア・カルテット・ベルリン
の演奏について不満を書いてしまった。
私の印象では、ベルリンの名前の割に、
甘味なヴァイオリンに対し、
主体性の乏しいヴィオラとチェロが、
くっついた団体ということだった。
しかし、かつて、この団体のヴィオラには、
我が国を代表しているかのように、
土屋邦雄という人が入っていた。

この人は、フィリップスのLPでは、
美しい王宮の一室で、宮廷風のいでたちで、
白人の方々と並んでいた印象が強烈だった。

1968年4月録音の、「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
のレコードでは、
アルフレッド・マレチェック(ヴァイオリン)
ルドルフ・ハルトマン(ヴァイオリン)
土屋邦雄(ヴィオラ)
ハインリヒ・マヨフスキ(チェロ)
ライナー・ツェペリッツ(コントラバス)
というメンバーで弾いている。

何と、ツェペリッツ!
あのアマデウス四重奏団と、
「ます」を録音していたのは、
この人だったのか、と頭の中でようやく一致。
ジャケットで見ると、ちょびひげのおじさん。
このモーツァルト録音ではあまり存在感がない。

解説には、
「ベルリン・フィルのアンサンブルの有機性、
安定した低音による重み」
といったことが特徴と書かれているが、
私の偏見に満ちた耳では、
このツェペリッツを別にしても、
この時代から、
目立つヴァイオリン+従属する中低音の団体、
という感じがする。

確かに、聞きようによっては、
すばらしい一体感であるが、
それは、統率された一体感で、
各人が自由に呼吸するような趣きではない。

ちなみにこの盤、ディベルティメント第十五番が一緒に入っていて、
選曲はなかなかだが、この曲には、弦楽五重奏+ホルン2つという編成ながら、
ジャケットではホルンは一つしかなく、
しかも奏者は寝ており、
登場しないクラリネットとファゴットが出ているのが、
大きな違和感を感じさせる。

b0083728_21412269.jpgこの編成は、おそらく、
ベルリン八重奏団の最大編成での撮影で、
本来なら、シューベルトの、
八重奏曲を演奏する時のものであろう。
が、この団体が1971年4月に録音した、
シューベルトのこの曲のLPには、
マレチェク、土屋、
ツェペリッツは同じであるが、
すでに二人の弦楽奏者の
名前が代わっている。
つまり、第二ヴァイオリンはメツガーであり、
チェロは、シュタイナーとなっている。

クラリネットはシュテール、バスーンはレムケ、ホルンはザイフェルト。
先のモーツァルトのLPのジャケットの奏者は、
いったい誰が誰なのか。ちょっと気になる。

なお、こちらのLPジャケットは、非常に愛らしい風俗画であり、
これがシューベルトのこの曲を表わしているかは疑問とはいえ、
宝物にしたいような趣きがある。

ベルリンのJohannesstiftでの録音とあるが、
(先のモーツァルトには場所記載なし)
これは、あのモーツァルトのLPの部屋なのか?

この問題は、非常に悩ましい。
というのは、シューベルトの音楽を、
あのようなギャラントな部屋、
端正な出で立ちでの演奏を想定して聴くのと、
このジャケットのようなもっと自然な雰囲気を想定するのでは、
かなり味わいが異なって来るような気がするのである。

すくなくとも、「ます」の五重奏曲は、
市井の音楽家によって、それも、美しい田舎町の庶民に、
委託された作品であるがゆえに、後者に近いだろうが、
八重奏曲は、貴族の依頼で書かれているので、
あるいは、あのモーツァルトのLPのような雰囲気での演奏も、
あり得たかもしれないではないか。

ただ、このシューベルトのLPは、
先のモーツァルトより録音が3年ほど新しいせいか、
演奏も音質も格段に鮮度が高いように感じられる。
コントラバスの表情も豊かであり、弦の掛け合いも精妙である。
シュテールのクラリネット以下管楽も息づいている。
奏者刷新の影響であろうか。

かつて、ヴィーンの団体について書いた時、
確かウラッハらの管楽器奏者らから、弦楽四重奏団に、
働きかけがあったような事を読んだような気がするが、
いったい、このベルリン八重奏団の場合は、
誰が発起人なのであろうか。

解説には、このヴィーンの団体と、
このベルリン八重奏団とは、
双璧であるような事が書かれているだけである。
本当にそうだろうか。録音のためにかり出された団体ではないのか。
ちょっと、そんなことも脳裏をよぎった。

シューベルトの曲については、この曲の成立の由来では、
いつも、述べられる、ベートーヴェンの七重奏曲のことを軸に、
シューベルトとベートーヴェンの関係について書いてある。
そして、ベートーヴェンを範にしつつ、
シューベルトならではの魅力に満ちた曲であることを力説している。

b0083728_21421729.jpgこの団体は、何と、
このシューベルトの翌年、
同じ4月に、同じ場所で、
今度はブラームス晩年の名作、
「クラリネット五重奏曲」と、
ドヴォルザークの「バガデル」を、
カップリングした盤を残している。
同じフィリップスレーベルながら、
このLPは、またまた、デザインを一新し、
抽象的で色彩もお洒落、
これまた新しい味わいを出している。


これも誰の作品かは書かれていない。

メンバーは、シュテールのクラリネット、
弦楽四重奏部は、マレチェック、メツガー、土屋、シュタイナーと、
代わっていないようである。

ここでは、コントラバスがない分、
低音の広がりは少し不利ながら、
立体感のある、豊かな音楽を聴かせている。
しかし、欲を言えば、もう少し低音には、
エッジのようなものが欲しい。
何だか、最初から最後までメロウな感じで、
良い人で終わってしまっている。
クラリネットと第一ヴァイオリンが、
かなりテンションを上げているのに、
その間、傍観者になってはいないだろうか。

この盤の解説、この曲の場合、当然かもしれないが、
時代の流れ、受け継がれる伝統のようなものを感じてしまった。
単に、魅力的なクラリネット奏者に会って、
ブラームスはこの曲を書いた、という事に加え、
ミュールフェルトというこの稀代の奏者が、
シューベルトと同時代のウェーバーの生誕100年祭で、
ウェーバーの曲を演奏して名声を確立したことや、
マイニンゲンに、ブラームスが滞在した時に、
この奏者に魅了され、この地で試演されたとある。

レーガーが、後にこのマイニンゲンの音楽監督となり、
やはり、クラリネット五重奏曲を晩年に書いたという巡り合わせ。
いろいろ考えさせられた。

あと、このLPには、珍しい、ドヴォルザークの作品が入っている。
「スラブ舞曲第一集」の時代の作品ということで、
民族色豊かなメロディも懐かしさに満ち、とても愛らしい佳曲である。
これはしかし、土屋の出番はなく、
ヴァイオリン二つにチェロだけの弦楽に、
リード・オルガン(ハルモニウム)の鄙びた響きが交錯する。
この曲を注文した人の家に、この楽器があったから、
という編成の由来が面白い。

あるいは、前にも書いたが、
シューベルトの「ます」の珍しい編成も、
それらの楽器の演奏家がいたから、
という単純な理由もあったかもしれない。

3、4分の曲5曲からなるが、
懐かしいメロディが、
あるいは、オルガンの独特の音色が、繰り返し登場し、
聞き惚れているうちに、あっという間に終わってしまう。
演奏家も楽しんで演奏している。

このLP、これらの曲の組み合わせの妙だけでも、
十分、特筆すべきものであろう。

あと、この八重奏団は、
このドヴォルザークの、
名作「ピアノ五重奏曲」を、
同じ年の秋に録音している。
ピアノとの組み合わせになって、
新進のスティーヴァン・ビショップを起用。
この録音は、CDになってからも、
日本盤が発売された。
ただし、デザインは意味不明のシャガール。
LPの時は、若々しいビショップとの、
スタジオ風景がかっこよかった。


また、カップリングも変更されている。
なお、弦楽四重奏にメンバーの変更はない。
このCDで、組み合わせが、名門イタリア四重奏団の、
「アメリカ」になったせいで、よけいに、
弦楽部の弱さが露呈されることになってしまった。
弦楽四重奏団とピアノのための音楽みたいな感じで、
冒頭のチェロからして、この曲の神秘感や奥行き感に、
不足するような気がする。
私は、かつて、この曲を実演で聞いて、
その中・低音部の響きに浸って、
ようやく、魅力を堪能したような気になった。

さて、以上が、フィリップスでの土屋邦雄の日々の片鱗。
以下、日本コロンビアのCDで、この人はお目見えする。
この間、何があったのかは不明。

b0083728_2143466.jpgデンオンから出ていた、
ハイドンの「セレナード」のCDには、
「1977年にベルリン・フィルの
メンバーによって結成された、
ベルリン・フィル五重奏団が
発展的に解消して、
新たに第一ヴァイオリンに
同団の新鋭ジェンコフスキーが
入って結成されたものである」とある。
曲目に変化を付けるため、このCDは、
3団体が登場するという珍しいもの。

この解説に、「デビューは、1980年」とあるから、
70年代後半は、いろいろあったようだ。
八重奏団と五重奏団も、あるいは、
ほとんどのメンバーは別かもしれない。
メンバーは不詳だが、写真には土屋の顔がある。
この人の顔があると、応援しないといかん、
という気持ちになる。

このハイドンは、ご存じのとおり、
第一ヴァイオリン主導型なので、彼らの伴奏型低音部でも、
あまり問題は感じず、音色や録音の魅力から言って、
非常に楽しめるものとなっている。
きちっとした音楽作りがハイドンらしいとも言える。

続いて、紛らわしいが、ベルリン四重奏団(こちらは、東独由来の名団体)
のハイドンの「ひばり」や、
チェコのパノハ四重奏団による、モーツァルト「狩り」が入っている。
ベルリンのズスケのヴァイオリンの音色も忘れがたく、
パノハも各奏者の一体感が素晴らしい。

最大の問題は、録音データが載っていないこと。

表紙は、チャーミングな絵画があしらわれ、
Edward Killing WORTHの「Lady playing a mandoline」とある。

b0083728_21434969.jpgこのデンオン・レーベルでは、
この団体はチェロに、
やはり、ベルリン・フィルのフィンケを迎え、
1984年、シューベルトの晩年の名作、
「弦楽五重奏曲」を録音している。
何と、メンバーは、
ジェンコフスキーに代わって、
スタブラーヴァになったとあり、
土屋以外のメンバーも、
「八重奏団」時代からは
大違いになっている。


私は、土屋がいるから、同じ団体と勝手に信じていたが、
あるいは、1977年の段階で、
八重奏団とは別組織として五重奏団が出来たのかもしれない。

b0083728_2145114.jpg第二ヴァイオリンはショーレフィールド、
チェロは、ディーセルホルストとある。
メツガーやシュタイナーではない。
それにしても、この五重奏曲の演奏も、
チェロが二堤になりながらも、
低音の響きが弱いような気がする。


ベルリン風の美学では、低音を響かせすぎるのは、
下品だとか、何か理由があるのだろうか。
シューベルトが特異な編成をとってまで、
味わいつくそうとしたチェロの声が、
何だか遠い木霊のようである。

そんな演奏に相応しく、
表紙はターナーの絵画で、
霧のヴェールに覆われて、細部がよく見えない。

解説には、
「都会的センスと現代感覚を身につけた
ベルリン・フィルの新進気鋭と中堅とヴェテランからなる
この五重奏曲は見事な演奏を聴かせてくれる」
とあるが、確かに全体の調和は見事かもしれないが、
あまりにも呑気なシューベルトとも聞こえる。
めくるめく陶酔を伴って現れる音楽に勢いがない。

この解説、短くてあまり読み応えはないが、
シューベルトは新しい編成で、
新しい世界を開こうとしている、とある。
確かに、この説もありそうだが、
これまで、ここでも見てきたように、
「ます」にしてもフンメルという先例があり、
チェロ二本の五重奏曲も、オンスロウのような例があった。


さて、それから、わずか4年後、1988年の、
カメラータのCDでは、メンバー表を見ると、
スタブラーヴァは健在であるが、
土屋の名前がなくなっている。
ヴィオラは、レーザという名前になっていて、
第二ヴァイオリンも、
シュターデルマンに代わっている。
この3枚組CDでは、
ライスターが主役であった。
レーガーのクラリネット作品集の1枚。

プロデューサーの井阪紘氏が、
「レーガーという作曲家を私たち日本人はいかに知らなかったか、
恥じ入る思いでもあった」と解説に書いているが、
実に、このCDこそ、私にレーガーを近づけてくれた名品。

ここでは、こんな書き方がされている。
「以前、ジェンコフスキー、ショーレフィールド、
土屋邦雄、ディーセルホルストによって、
組織していたグループとは別の物で、
そのグループが解散したあと1986年に、
ベルリン・フィルのコンサート・マスターに就任した
シュタブラーヴァを中心によって組織された
ベルリン・フィルの中で唯一の弦楽四重奏団である。」

が、それでは、1984年に、スタブラーヴァ、土屋で録音した、
シューベルトの「五重奏曲」が何だか分からなくなる。
まあ、スタブラーヴァとしては、そうしておきたかったであろう。

いずれにせよ、欧州の伝統色濃い、
フィリップス・レーベルから、
さっそうと登場した土屋邦雄は、
20年の長きにわたって、日本のレコード愛好家に、
ベルリンを代表する顔として、印象を残したと言うわけである。

さて、このレーガーのCD。
土屋は抜けてしまったが、
何と言ってもライスターの恰幅のよい演奏に、
ついつい引き込まれてしまう。
この人の素晴らしい感情移入が、
フィルハーモニア・カルテット・ベルリンにも伝染しているのか、
あるいは、ライスターが取ったテンポが、
何か超越したものを指向し、有無を言わさず、
カルテットを同化していくのか。
第三楽章など、この世のものとも思えない美しさで、
私に突き刺さって来る。

正確には不明ながら、この組み合わせは、
親子ほどの年齢差があるだろう。
デビューしたてのカルテットと、
オーケストラを隠退した管楽器奏者である。
ライスターの影響力か、世代間の葛藤か。

ということで、今回、一通り聞いた中で、
これはやはり出色のものであった。
ただし、ライスターを聞いたというべきかもしれない。

さて、それからはメンバーは安定したのだろう。
この前の1999年のレーガーの録音でも、
各奏者は、同じメンバーだった。


b0083728_21454922.jpgこの時、感じた、この団体の不満が、
聞き間違いではなかろうかと、
このように、ついつい、
いろいろ聞き比べたが、
ライブ録音で、ブラームスの
「クラリネット五重奏」も発見した。

前回取り上げたレーガーと同様、
フックスのクラリネットが参加している。
最初に同じ作曲家の「第二弦楽四重奏曲」
が収録されている。


1997年11月29日、
「ブラームス・マラソン」というシリーズの、
カンマ-ムジークザールのライブ録音というが、
会場のノイズはほとんど気にならず、
非常にクリアな録音である。
IPPNW-CONCERTSのシリーズ。

録音のせいか、あるいは、
ディーセルホルストの演奏が変わったのか、
チェロの音がかなり明瞭に聴き取れる。
ライブということで、熱気や勢いもあろうと期待したが、
やはり、クラリネットと、
ヴァイオリンの表情ばかりが目立つような気がする。
どうも、この団体の伝統として、
チェロはしっかりした後見人みたいな感じで、
燃えない主義なのだろうか。
特にラプソディックな第二楽章。
要所、要所でソロを聴かせるべきヴィオラにしても、
どうも、はっと息を飲む美しさに欠ける。
非常に、等質な音楽作りで、
「有機的」であることは理解できるが、
私はないものねだりをしているのだろうか。

多少危なっかしい、線の細いヴァイオリンを聞いていると、
ひょっとしたら、ヴァイオリンにしても、
前のジェンコフスキーの方が意欲的だったのではないか、
などとも思えて来た。

b0083728_21462078.jpgこのCDの解説は、全部ドイツ語。
ただし、フィルハーモニアの
顔ぶれはやたらかっこよい。

とはいえ、
表紙の絵画については、
何も書いていない。
ここから、
ブラームスを
読み取るのは不可能。



こんなデザインからも、
1968年録音のモーツァルトのLPを飾っていた、
あの時代から、急速に世界が均質化され、
当時覆っていた神秘のヴェールが薄くなってきた事を痛感する。

得られた事:「今さらながら、『室内楽の妙味』は時折出る、独奏部分の個性。」
by franz310 | 2008-08-02 21:50 | 音楽
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