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クラシック音楽への愛と悲しみの日々(一枚のLP、CDから「書き尽くす」がコンセプト)
by franz310
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デパ屋店長、タオル屋のカードを睨みつける。

b0083728_095251.jpgとはいえ、
デパ屋総務庁店長は、
まったくもって、
面白くなかった。

開発にも携わった
自分こそが、一番、
モバイルめだかの
特性を
知り尽くして
いるつもりだったが、
他所からふらっと
来たおっさんに、
もっと、いかした
アイデアを、
見せ付けられた
からである。


やはり、実験室にこもってばかりいたら、ダメなのだ。
もっと、世の中を見回して、ずっこい事を考えなければ、
ビッグビジネスになど、なりはしない。

ビジネスにならないと、金が入らない。
金が入らないと、研究が出来ない。
したがって、まず、金、金、金である。

格差を是正する研究をする資金を得るには、
まず、この格差を利用したビジネスが一番である。
潤沢な資金を得て、何の憂いもなく研究に没頭する。
しかるのち、格差を是正すれば良いではないか。

だって、研究できないと、格差社会が到来するんだぞ。
到来する前に、何とかしないとダメでしょ。
デパ屋のペットショップでは、このような思考で、
日々の活動が遂行されていた。

「てんちょ~っ、このすいそー、
変な臭いしてるんすけど~。」

このような、深遠な思想を構築しているさなか、
バイトの姉ちゃんは、熱帯魚コーナーから、
なにやら大声で騒いでいた。

店長は、
俺は主席研究官だぞ、いちいち聞かずにさっさと洗えっ
と思った。
しかし、自分でやったほうが早いので、
わかった、わかったとだけ答えておいた。

そもそも、何故、あんなのが助手なんだ?
何故、もっと使えるのを本部は寄越さない。
ここで行なわれている最先端の研究が、
今後のIT社会のため、必要不可欠のものであることを、
何故、上役たちは、理解できんのだろう。

「てんちょ~っ、すいそーのぶくぶくがあ、
なんかツマってるんすけど~。」

この時、店長は、この女をあの社長に預けてしまおうと、
固く決意したのであった。

ああ、あの調和。統率。規律。それがうらやましかった。

「っれしぇいめせ~。」
あの声こそは、希望の象徴。

「っれしぇいめせ~。」
あの声こそを、叩き込まねばならん。

そうでもしないと、こいつの根性は叩きなおすことなど到底できぬ。
「ちょっと、黙ってろっ!」
「あ~っ、パワハラだ~。てんちょ~パワハラ~。本部に訴えるんだから。」
姉ちゃんは、ポンプのチューブを引きちぎらんばかりに震え、
こちらを見て、睨みつけていた。

「あー、分かった分かった。悪かった、悪かった。俺が悪かった。」
「あ~っ、てんちょ~、いじけちゃった~。いじけてんちょ~。」
「・・・」

バイトの姉ちゃんが帰った後、
ようやく、集中できる時間がやってくる。
店長は、ポケットから、一枚のカードを取り出した。
「タオル・レガード」のポイントカードだ。

もっと、いかすアイデアが、ここから思いつかないだろうか。
何が、Dog・OFFだ。

思えば、このカードには、いつもいつも、泣かされてきた。
時々、ポイント3倍とか言って、たくさんポイントが付くのは嬉しかった。
それが楽しみで、買い物に行ったことすらある。
しかし、最後の最後には、必ず、裏切られるのである。

何故、自分だけが、こんな目に会うのだろう。
これこそ、格差社会だ。
格差を生んでいるのは、このちっぽけなカードなのだ。
そう考えると、店長の怒りに満ちたまなざしは、
ぎらぎらと、炎のように燃え上がるのであった。

デパートの屋上に照りつける、夏場の太陽。
ビアホールが始まる前に、日中、どのような難行苦行が、
この屋上で行なわれているか、知る人は少ない。

恐ろしい忍耐!

彼は、夏場の水槽洗いで、へとへとになるたびに、
大量のタオルを消費した。
新しいタオルでさっぱりするのが気持ちよくて、
近所の「タオル・レガード」に行っては、タオルを買って、
ポイントを貯めるのが習慣となっていた。

しかし、このポイントカード、500円でようやく1ポイント、
しかも。最低40ポイント貯まらないと、何の効力も発生しない。
さらに条件があり、有効期限は1年である。
これまで、このカードを何枚も何枚も貰ったが、
夏が過ぎると、タオルを買う機会もすっかり減ってしまうので、
絶対、最後まで貯めることが出来ないのであった。

500×40、500×40。
何度、この計算をしてみただろうか。
20000円である。しかし、もらえるのは1000円。
おい1000円だってよ。
たった1000円のために、意味もない買い物をしたのか俺は・・・。

同じタオルなのに、ドイツのフルトヴェングラー社のタオル、
イタリアのトスカニーニ製のタオル。
どれも、結局、同じタオルなのだ。

そして、翌年、うっかり、この期限切れカードを持って行こうものなら、
「残念でした、また、どうぞ。」
てな感じで、若い店員が、これを、これみよがしにぴらぴらさせながら、
こう叫ぶのだ。

「あー、このカード、期限が切れておりますねー。
あっ、お客様の機嫌も、ぶちきれそうに見えますねー。」
とかなんとか言って、ぽいっと、後ろのゴミ箱に投げ捨てる。
乾いた音が、店内に響き渡る。

周りの人が、みんなこちらを向く。

「期限切れですって。信じられない。」
「いやあ、人間。落ちぶれても、期限切れだけは、やっちゃいけないことだよなあ。」

そして、店員はと言えば、
何事もなかったかのように、新しいカードを作ってしまうのである。

おいおい、リサイクルの時代だぞ。資源の無駄遣いなんだぞ。

レガードとか言う名前をつけておきながら、思いやりなど、かけらもない。
まったく、心ない店員どもなのである。

「この方式を、何とか、モバイルめだかに応用できないものだろうか。」
店長は、あまりにも怒りに満ちた目で、このカードを睨みつけたので、
いつもより、タオルのデザインの汗が大きくなっているようにも見えた。
by franz310 | 2006-11-30 00:30 | どじょうちゃん
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