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クラシック音楽への愛と悲しみの日々(一枚のLP、CDから「書き尽くす」がコンセプト)
by franz310
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名曲・名盤との邂逅:1.シューベルトの五重奏曲「ます」その41

b0083728_2011234.jpg個人的経験:
1962年に、
ブタペスト四重奏団が
「ます」のスタジオ録音を
行った翌年、
ジュリアード四重奏団が、
「ます」を録音したCDもある。

これまた、
ソニーが大事にしていた
アーティストである。

とはいえ、ソニーへのこの曲の録音は
ないのではなかろうか。

今回のものは、DOREMIという、
カナダのレーベルが見つけた録音で、
「Live at the Library of Congress」
とあるように、この前紹介した、
米国会図書館でのライブの記録である。

46年のブタペスト四重奏団の
記録のCD(ブリッジ・レーベル)では、
もっぱら、この演奏家たちの紹介に、
解説が割かれていたが、
今回は、ありがたいことに、
この国会図書館の演奏会についての
記述があって嬉しい。

「ジュリアード四重奏団によって行われた、
国会図書館での記念すべき演奏の
歴史的録音である」と書いてある。

国会図書館が、何故、室内楽のコンサートを催し、
それが、何故、ブタペスト、ジュリアードと、
受け継がれてきたかを、知ることも、この解説によって、
私は初めて知ることが出来たのである。

このコンサートシリーズは、
CoolidgeとWhittall両夫人の寛大なる慈善事業による設立で、
1924年にCoolidge夫人が、音楽堂の建設資金を提供、
さらに、得た手稿や委託作品、音楽祭を組織するための基金を設立した。

さらに、12年後には、今度はWhittall夫人が、
貴重な5つのストラディバリウスの楽器を寄付し、
彼女は、この図書館で演奏する四重奏団のみが、
この楽器を使用して良いという規定したという。

最初のうちは、招かれた四重奏団が、これを使って演奏したが、
常設のレジデンスカルテットを置くことにして、
1940年からはブタペスト四重奏団が、
そして、1962年からはジュリアード四重奏団が、
この任に当たっていると言うのである。

この人たちは、大恐慌や、第二次大戦前の影響を何も受けなかったのだろうか。

ブタペスト四重奏団は、第二ヴァイオリンが風来坊で、
出たり入ったりしたが、ジュリアード四重奏団は、
よくメンバーが変わった。
創立50年で出された記念CDには、
次のような表が付いている。

第一ヴァイオリンの名手、ロバート・マンは1946から50年後まで。
第二ヴァイオリンは、コフ(46-58)、コーエン(58-66)、
カリス(66-86)、スミルノフ(86-)
ヴィオラは、ハイラー(46-69)、ローズ(69-)
チェロは、ウィノグラド(46-55)、アダム(55-74)、クロスニック(74-)

従って、この国会図書館録音では、マン、コーエン、ハイラー、アダム体制である。
よく、ジュリアード以前、以降という表現を聴くが、
このメンバーで録音したバルトークの演奏などが、正確無比な鋭い表現力で、
愛好家を圧倒し、新時代の幕開けを告げたのである。

私は、かつて、香港に仕事で立ち寄った時、マンのお別れ演奏会が、
前日にあったのを知って、臍を噛んで悔しがった。
ニューヨークで、聴いた時には、マンが引退した後で、
もはや、強烈な個性の「ジュリアード」という感じはしなかったが、
素晴らしいアンサンブルは、健在だった。

偉大なるヴァイオリン製作者ストラディバリは、
1737年の12月18日に亡くなったということで、
この「ます」の演奏も、12月の18日と19日に行われており、
放送もされたということである。CD化されたのは19日の演奏。
非常に凝った企画である。

解説に添付された演奏会プログラムには、
J・F・ケネディ大統領の思い出に、ベートーヴェンの作品127から、
アダージョが演奏されたとある。
ケネディの死は、前の月に暗殺されている。

いろいろなものを背負ったこの演奏会の記録が、
こうした形で、私たちに届けられるというのも、
感慨深いものがある。

まさか、有名なケネディと、
シューベルトの「ます」が、こんな形で関係した瞬間が、
あったなどとは、こうした記録が発掘されない限り、
想像だにしないことだろう。

ちなみに、このプログラムには、ご丁寧にも、
Mrs.Gertrude Clarke Whittallによって、
国会図書館に寄贈された、
4つのストラディバリの楽器で、
メンバーは演奏します、という注釈もある。

聴衆は、どんな音が聞こえるのだろうと、
さぞかし、わくわくしたことだろう。

演奏会の前半は、フランクのピアノ五重奏曲で、
後半がシューベルト。ピアノは、アラウである。
コントラバスは、またや、ジュリウス・レヴィンで、
忙しい人である。

前年のブタペスト四重奏団の「ます」、同じ63年のシュナイダーの「ます」に続き、
ここでも低音を引き締めている。
また、67年にはゼルキンとの「ます」という風に、アメリカでの「ます」の、
コントラバス業界の独禁法に触れる勢いなのである。
83年には、グァルネリ四重奏団とも、この曲を録音する。

シューベルトは、この大きな作品の揃ったコンサートを、
堂々と終えるためでもあろうか、最終楽章の繰り返しが行われ、
何と、通常6-7分で終わるフィナーレが11分近くかけられている。

得られること:「ライブ録音のCD解説からは、音楽を超えた知識が得られることがある。」
by franz310 | 2006-10-21 20:26 | 音楽
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