名曲・名盤との邂逅:1.シューベルトの五重奏曲「ます」、その2 |
個人的経験、演奏、デザイン、解説比較: シューベルト作曲 ピアノ五重奏曲「ます」。 何故、私がそのような曲名を知っていたかと言えば、 学研の「原色学習図解百科」というものが家にあって、 これの第9巻が「楽しい音楽と鑑賞」という音楽特集で、 そこにレコードまで付いていたからである。 この百科事典は、 私が小学校に入った時に母が買ってくれたもので、 その他にも、サン=サーンスの「白鳥」や、 ドビュッシーの「月の光」など20曲ほどが収められていた。 私は時折、これらを聴いて楽しんでいたが、 引越しの時にレコードプレーヤーは置いてきていたので、 この本の方だけを眺めては、あの音楽が聴きたいなあ、 と想うことがあった。 20曲ほどの曲目のうち、3曲がシューベルトである。 歌曲「菩提樹」や「野ばら」もまた、シューベルトの名作として紹介されていた。 だから、この作曲家の名前は染み付いていたし、 ウィーンで生まれ、少年合唱団で活躍し、 数多くの歌を作って、「歌曲王」となったことも頭の中のどこかに残っていた。 また、そこには、「『ます』をあらわした噴水の彫刻」などと注記され、 作者も、また、どこにあるかさえも分からぬ彫刻の写真が掲載されていた。 その乙女が、 「早く聴いてちょうだい」とばかりに物憂げな表情であったのが忘れられない。 導かれた事:「撒かれたタネが芽吹くのには、妄想の手助けを要する。」 |
by franz310
| 2006-04-23 15:17
| 音楽
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